今日のメッセージ 『神は生きている者の神です』 2025年10月12日

 牧師 高橋勝義

〔民数記24章10~25節

 敵国イスラエルを呪って、戦に勝利を収めたいモアブの王バラクでしたが、「私の敵(イスラエル)に呪いをかけてもらうためにおまえを招いたのに、かえっておまえは三度までも彼らを祝福した」とバラムに怒ります。しかし、バラムは「たとえ私に銀や金で満ちたの家をくれても、主のことばに背くことはできません。主が告げられること、それを私は告げなければなりません。」と答え、さらに、彼はモアブ人、アマレク人、ケニ人について、神から与えられた幻について語りました。こうして、バラムは自分の帰り、バラクも帰途につきます。バラムが王を恐れずイスラエルを祝福したのは、それが神の御心であったからであり、また、神がすべてを支配しておられるお方であることが分かったからです。

 この箇所を読みながら、私は捕囚の民となったハナンヤ、ミシャエル、アザルヤを思い出しました。ネブカドネツァル王が建てた金の像をひれ伏して拝まない者はだれでも、即刻、火の燃える炉に投げ込まれるとの命令が出る中で、彼らは従いませんでした。燃える炉を前にして、主が救い出してくださるが「しかし、たとえそうでなくても、王よ、ご承知ください。私たちはあなたの神々には仕えず、あなたが建てた金の像を拝むこともしません(ダニエル3:18)」と彼らは答えました。モアブの王を恐れなかったバラム、王の命令に背いて、金の像を拝まなかったハナンヤ、ミシャエル、アザルヤのような信仰が、自分の中にあるだろうか、と問われのです。イエス様が「神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神です(ルカ20:38)と語られたように、生き生きとした生ける神との交わりが、私の日々の歩みの中に現されますように(詩篇23:6)

 あなたは、どうですか。